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2026年大手ビールメーカー事業方針

  • 執筆者の写真: こぐねえ
    こぐねえ
  • 1月19日
  • 読了時間: 5分

今年も大手ビールメーカー(キリンビール、サントリー、サッポロビール)の事業方針が発表されました。各社の動向をまとめます。


キリンビール


変化する環境を先取りし、新しいお酒の楽しみ方を技術で切り拓く姿勢を見せています。


2025年の実績(ビール系)


ビール類全体で販売金額前年比で横ばい(±0%)という結果に。


「一番搾り」ブランドは、「キリン一番搾り ホワイトビール」のラインアップ強化により前年比104%を記録。2025年10月発売の「キリングッドエール」は、目標の2.2倍(130万ケース)を達成しました。また、ノンアルコール飲料部門は、2025年9月に発売した「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」が年間販売目標の約1.1倍にあたる55万ケースを達成。前年比110%と大きく伸ばしています。


2026年の方針


技術イノベーションセンターの新設

 2026年4月に「技術イノベーションセンター」を設立。攻めの技術開発で新しいお酒の価値を創出。

酒税一本化への対応

10月の税率一本化を見据え、環境変化に合わせた最適な商品ポートフォリオを構築。

社会的責任

アルコール有害摂取の根絶に向けた啓発と商品展開を連動させ、節度ある飲酒文化の醸成を目指します。

海外事業の成長による収益力拡大

アジア、北米、オセアニアの3ブロックで構成されるAPAC地域を海外事業における最重点エリアに設定。各国と地域にあわせた商品展開と、現地パートナー連携の強化を通じて、海外の人に購入してもらえる環境作りを更に推進する。


2026年の目標実績


ビール類は合わせて販売金額で前年比-3%を見込んでいます。しかし、ノンアルコール飲料では+38%と大幅増を目標としています。


商品展開としては、2026年1月製造分から「キリンビール 晴れ風」を中味・パッケージともにリニューアル。そして、「本麒麟」を2026年下期からビールへ転換させます。


サントリー


サントリーは「最高のうまさで、ワクワクさせたい。」をビジョンに、非常に大胆な戦略を打ち出しました。


2025年の実績(ビール系)


「サントリー生ビール」の販売数量が前年比104%と好調に推移。機能性ビールの「パーフェクトサントリービール」も前年比118%と大きく伸長しています。


2026年の方針


2026年10月の酒税改正を見据え、9月までは引き続きビールカテゴリーとエコノミーカテゴリーの両輪で市場を盛り上げていきます。10月以降は、「ザ・プレミアム・モルツ」「サントリー生ビール」「パーフェクトサントリービール」で「プレミアム」「スタンダード」「機能」といった飲み手のニーズに応えるとともに、「金麦」のビール化によりエコノミー需要を喚起し、市場の活性化を図ります。


2026年の目標実績


明確な数字はなし。


商品としては、大きな目玉として「金麦」のビール化でしょう。2026年10月の酒税改正に合わせ、主力ブランドの「金麦」3種をビールへと変更します。その他もブランド刷新します。「ザ・プレミアム・モルツ」のパッケージを金から紺へ刷新。中味も深いコクを追求。「サントリー生ビール」では、心身に爽快感が沁みわたる味わいを求めてリニューアルします。


サッポロビール


サッポロビールは創業150周年を節目に「製造業から創造業へ」という大きな変革を掲げ、飲み手の感情を動かす体験を重視していくとしています。


2025年の実績(ビール系)


ビールカテゴリー全体で販売数量は、前年比103%と好調。特に「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」が共に前年超えを達成しています。さらに、「サッポロラガービール」瓶が前年比121%、北海道限定の「サッポロ クラシック」も過去最高売上を更新しました。


2026年の方針


「情質価値」の創造

感情の質を高め人生を豊かにしていきます。

体験拠点の拡大

銀座に「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」のブランド体験拠点を新設。また、大阪・梅田にも「黒ラベル THE BAR」を開業し、ファンとの接点を広げていきます。

グローバル展開

海外展開している「SAPPORO PREMIUM BEER」の150周年記念デザイン缶を国内外で発売。ブランド力を強化します。


2026年の目標実績


ビール系は、98.6%と縮小傾向。ただし、「サッポロ生ビール黒ラベル」は前年比103.3%、「ヱビスビール」は前年比109.2%と成長計画となっています。発泡酒が前年比74.5%と大きく縮小計画となっているため、全体としてはマイナス計画です。また、ビールテイスト飲料は前年比102.0%を計画しています。


商品としては、新商品(限定ビール除く)や発泡酒のビール化の発表はありませんでした。恐らく、今あるビールラインナップで勝負していく計画なのでしょう。



各社、それぞれの思いをもって2026年10月の酒税改正に向けて動き出しました。キリンビールとサントリーは、発泡酒をビール化させてエコノミー価格で低価格帯で楽しんでいたファンを引き留める方針を打ち出しましたね。一方、サッポロビールは事業方針発表時点では「麦とホップ」「GOLD STAR」のビール化はありませんでした。もしかしたら新しいエコノミー価格の商品を投入してくる可能性はあるかもしれません。


基本的には、これまで育ててきたブランドを強化していく流れになりそうです。特にサッポロビールで感じますね。この辺りは、まだ事業方針が発表されていませんが、アサヒビールが「アサヒ スーパードライ」を推していくのと同じ印象です。


さぁ、酒税一本化でどんな展開が生まれるのでしょうか。注目していきましょう!


なお、アサヒビールの事業方針が発表されましたら、昨年同様に別にお伝えしようと思います。

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