ぶらりビール旅 東北2025秋 その3〈BLACK TIDE BREWING 編〉

2025年秋の東北旅。3日目は岩手県の東側、気仙沼へ向かいます。

気仙沼と言えばクラフトビールファンならお馴染み「BLACK TIDE BREWING」さん。これまで何度か現地訪問を試みようと思ったことはあったのですが意外と遠いんですよ…。仙台からもバスで2時間くらいかかります。そうなるとなかなか他のブルワリーと絡めながら巡るのが難しく、これまで断念してきました。

今回は、「BLACK TIDE BREWING」さんへ行く事をメインに1日予定を組むスケジュールを設定。一ノ関からは大船渡線1本。気仙沼駅は終点なので寝過ごす心配もありません。

しかし、問題が1つ。

列車の本数が少ない！

タップルームは10:30オープン。一ノ関駅からタップルームまでは約2時間。という事は、8:30くらいの列車で行くとちょうど良い。

…わけなのですが、8:30前後の列車が無い…。

前が7:18。

後が10:18。

この日は仙台まで移動するので、帰りの列車を考えると12:15か14:17がベスト。

朝、ゆっくり動き出すなら10:18で行って12時頃タップルーム着。で、13:30頃まで飲んで仙台へ向けて移動がベストかなと。

しかし、これまでの旅で海鮮料理を食べていない事に気づきます。

「港町だから海鮮もの食べたいな。朝からやっているお店あるだろう（朝は営業していなくてもカフェくらいはあるだろうから飲んだ後に食べに行っても良いし）」と、7:18発の列車で気仙沼へ。

人生初の気仙沼。知らない土地はワクワクします

9時前に気仙沼駅に到着。タップルームがある港までは徒歩で20分くらいの距離。初めて訪れた場所ですし、天気も良かったのでブラブラ歩いて行く事に。

前日にGoogleマップでお店を検索してみて知ったのですが、駅前に飲食店はほとんど無し。港の方まで行かないと飲食店がありません。

港の方には、色々と飲食店がありますが、意外と早くから開いているお店は少なかったです。そりゃあ観光客メインならお昼前から営業する所が多いですよね…。それでも何軒かは海鮮料理が味わえる所がありそうだったので、検索でお勧めする人が多かった「鶴亀の湯・鶴亀食堂」さんへ。

海が見える風景って良いですね。来年で東日本大震災から15年。海の近くは新しい建物が多く、津波が来た高さを伝える看板もありました。きっと以前とは全く違う風景なんでしょう。15年でここまで復興したのは凄いと思いました

入店すると満席。前に2人組が待機中。「お時間はありますか？」と店員さんに確認されましたが、タップルームのオープンまで1時間くらいあったので問題無し。

色々メニューはあって悩みましたが、「カツオの漬け丼とぶりの味噌煮定食」に。ところが2人前でぶりが終わってしまったとの事…。「カキフライに変更しますが…」と聞かれたのですが、牡蠣が苦手なので他のものに変更できるか確認してもらう事に。結果的にカツオのハラミとめかぶに変更いただきました。カツオづくしになってしましたが、カツオのハラミって食べた記憶ないですし、これも何かの縁なので楽しみましょう。

で、用意してもらったのかこちら。

漬け丼は出汁をかけてお茶漬けで〆る。こういうのは嬉しい！

ご飯と味噌汁があるだけで気持ちが落ち着く。ビール旅だと定食って食べないからテンション上がります。

カツオの漬けは、臭みもなくマグロのような感じで食べられます。歯応えもあって高知で食べたカツオの藁焼きとは違う美味しさ。半分食べてお茶漬けに味変。お茶漬けにするとサラサラと胃の中へ入っていきます。

カツオのハラミは脂が程よく、これまた白米が進む。丼とは別にご飯を注文すれば良かったな。そして、めかぶが口の中をリフレッシュしてくれる。自分では、めかぶを買って食べる事はしないのでさばが売り切れて良かったかも。

しっかり朝ごはんが食べられて大満足。時間もオープン少し前といい感じ。食後の運動がてらタップルームまで散歩です。

「BLACK TIDE BREWING」さんのタップルームは、飲食店が複数集まったスペースの一画にあります。反対側を見るとロゴマークが。後でスタッフさんに聞いたところ「最近、こちらにタップルームが移って、あちらはブルワリーだけになっています」と教えてもらいました。

タップルームが新しくなったのはSNSで見た記憶がありましたが、反対側だったとは…

現在、「BLACK TIDE BREWING」さんは港の反対側に第2醸造所を建設中。1回の最大仕込み量が2000Lの醸造設備を導入します。益々、勢いに乗っていきそうです。

この日、樽から飲めたビールは8種類。ここでも飲み比べセットがありましたので、もちろんチョイス。

飲み比べはありがたい！しかも、この量はベスト

左からKesennuma Pride（IPA）、Days Over（LAGER）、Tears（ベルジャンホワイト）、New Wave（Hazy IPA）。スタウトも迷ったけどこの4種類に。

Kesennuma PrideとDays Overは、定番（と言ってもいい）ビールなので、前々から飲んだ事あり。でも、タップルームに来たのなら飲んでおきたい。そして、安定の美味しさ。ここまで来てよかった！

TearsもNew Waveも良き。BLACK TIDE BREWINGさんって、IPAの印象が強いのであまりベルジャンホワイトのイメージはないけど良いビールを造られるブルワリーは何を造っても良いですね。いい意味で「らしくなく」するすると飲んでしまいました。

New Waveは、新タップルーム記念ビール。ヘイジーIPAは何種類かありましたが、せっかくなのでこちらに。個人的にヘイジーIPAは飲み疲れして飽きてしまうので、テイスティンググラスの量だとちょうど良い感じ。お猪口で日本酒を飲む感覚かな。今度、家でやってみようと思います。

開店直後の訪問ということもあり客は私だけ。実はPodcastインタビューを予定していたのですが、数日前に予定が合わなくなりリスケに。でも、インタビュー予定だった方が自分の来訪をスタッフさんに伝えてくれていたので、色々とスタッフさんからお話が聞けて情報収集ができました。皆様、ありがとうございました🙇

小1時間くらいかな。列車の時間があるので飲み比べのみで終了。缶ビールを購入したかったけど、次の日の予定もあったので今回は断念。東京に戻って気になるビールがあったら買うことにします。

今回はここまで。次回は次の訪問地「仙台編」です。頑張って年内中には書き終えるぞー