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ぶらりビール旅〈カーブドッチワイナリー&ブルーイング編〉その2 ヴィネスパ 食事の巻

  • 執筆者の写真: こぐねえ
    こぐねえ
  • 2024年9月26日
  • 読了時間: 7分

ゆったりと過ごすホテルステイをしてみたく計画した今回の旅。


2泊3日で訪れた初日の夜は和食を味わいます。


食事はコースになっていて、全7品でした。テーブルにはお品書きともう1枚紙が置いてあり、見てみると各料理に合わせたワインペアリングが書いてあります。


ビールではペアリングをやりますが、ワインでは未経験。しかも、コース料理に合わせながらペアリングするなんてビールでもほとんどやったことありません。さらに和食とワインのペアリングは、どんな感じなるのか想像ができません。


価格は6600円……。う〜ん、気軽にやってみるかとは言えない金額。


しかーし、なかなか来ることができない場所だし、非日常を味わいにきたので頼んでみることに!



先ずは「2022 ブランドブラン」。瓶内2次発酵のスパークリングワインです。


ドライさの中に、ほのかな甘味と酸味。りんごを思わせるフレーバーを感じます。



合わせるのは、「塩引き鮭と旬菜の土瓶蒸し」。鮭と合わせると調和するし、出汁と合わせると出汁がフワッと増す感じ。


あっという間に完食です(このペースが後に大変なことに……)。



2本目は「2023 かわうそ」。くるみと生姜の香り。ぶどうの皮の味わいが特長とのこと。


これは飲みやすかったですね。どことなくスパイシーな感じと苦味、渋味があって良かったです。



これに合わせるのは、「美雪ます手毬寿司、帆立あん肝和え、鮮魚の焼霜造り」。


画像下真ん中にあるのがくるみなのですが、これが単純にワインと合う。これをつまみにずっと飲める。さらに帆立のあん肝和えが良い! ペアリング云々ではなく、めちゃくちゃ美味い! 酒が進みます。日本酒も欲しくなる逸品でした。



今回のワインで最も好みだったのが、次の「2023 サブル白」。サブルとは砂を意味する言葉で、カーブドッチワイナリーがある土地は海に近く、風で砂が運ばれて堆積した土地でブドウを育てているところから自分達を表現するものとして造られているワインです。


ぶどうの爽やかな甘味と、青りんごのような甘味と酸味。そこにほんのりミネラルな感じも加わって、口に入れた瞬間に「うまっ!」ってなりました。



「2023 サブル白」に合わせたのは、「南蛮海老と豆腐チーズ柑橘ジュレかけ」。


豆腐チーズと合わせたらクリーミーさが際立って昇天です。今回のベストペアリングです。こういう出会いがあるからペアリングは面白いんですよね。



食事は後半戦に入って、4本目は「2023 樽熟成シャルドネ」。シャルドネの厚みのある樽香が特長。


こちら、けっこうボディがしっかりしました。ワインに限らずなんですが、最近はボディが強いものよりも軽いものに好みが変わってきていて、数杯飲んだ後では重く感じました。味的は美味しかったのですが、私的には強くて飲みにくさを感じてしまいました。1杯目に飲んだら違った感想になったかな(ビールでもハイアルコールから入って、ライトなビールで締める人なので)。



ペアリングしたのは、「佐渡産ずわい蟹の真丈揚げ」です。


食べてみると、「2023 樽熟成シャルドネ」が選ばれたのが分かります。やはり味の濃いものに合わせるならお酒もボディを強めにして負けないようにしないとバランスが取れません。蟹の味にワインの酸味がきれいに整えてくれました。


しかし、コース料理は1品の量が少ないのに満腹感が早く出てくるから不思議です。この辺りからお腹がきつくなってきました💦



満腹感でメインへの不安がちらつきながら5本目です。「2023 セミヨン」。すっきりした中に蜂蜜感のある白ワインです。


こちら口に含むと蜂蜜を思わせるフレーバーがすごい。貴腐ワインが好きな人は好みではないでしょうか。


美味しい! 甘くて美味しい!


うん。美味しいんだけど重い……。50㏄ってすぐ飲んじゃうと思っていましたが、意外と無くらない。そりゃあ一般的なビールと比較したらアルコールの強さは2倍ですもんね。50㏄×5本だから250ml。単純に2倍したら500ml缶のビールを飲んでいる感じだから酔ってもきますよね😅


ワインは飲みなれていなくて、どうしてもビールを飲む感じで食事を進めてしまいます。思いのほか酔いと満腹感が早くきました。



こちらに合わせたのは、「鱈の酒蒸し 菊花あんかけ」。


優しい味わい。箸休めという感じではないのでしょうが、ホッとする味でした。ワインと合わせると、食材の甘味やワインの甘味が少し増すような印象を受けました。



ラスト7本目は「2022 サブル赤」。きれいな赤色ですね。タンニンの渋味、苦味が感じられて白ワインにはない魅力があります。雨が降った後の森の中で感じる湿った木の香りやきのこのような菌類をイメージさせるフレーバーも感じました。口当たりはみずみずしく、この辺りは「サブル」の特長なのかなと思いました。



メイン料理は「蒲原牛サーロインすき焼き丼 Vinespa湯卵 赤出汁 漬物」。やっぱり肉には赤ワインは鉄板の組み合わせなのでしょう。


しかし、最後に丼を持ってくるなんてお洒落ですね。しかも、ご飯の量が選べるのはありがたい。もう、かなりお腹いっぱいだったので、50gにしてもらいました。ここまで少なくするなら「肉だけでもいいんじゃない?」となる人もいると思います。実は、この日から新米での提供ということで、米どころ新潟の新米を少しでも食べたいじゃないですか。今回、どこかでおにぎりといった米料理を食べたいと思っていました。だから少しでもいいので食べたかったのです。


すき焼き丼ということで、卵をからめていただくわけですが黄身が大きい! 画像だと伝わりにくいのですが1.5倍はあります。これには驚きました。


そして、肝心のお肉。すき焼きのたれも合わさって甘い! タレなしでもよかったかも(それだと焼肉丼になっちゃうけど)。そのくらいお肉の甘みと旨味がすごかった。


口の中に残るので、赤ワインの渋味と苦味が良い感じにまとめてくれました。料理の味付けでお酒のボディを変えるということを学べたペアリングでした。



デザートは「越の雫コンポート ごとらってミルクジェラート」。お腹パンパンで「デザート入るかな?」という感じでしたが、あっさり食べちゃいました。やっぱりデザートは別腹なんですね。


食事は、メインに向けて味が濃いものになっていたので、イチジクのあっさりした味がお腹をクールダウンしてくれました。ミルクジェラートも甘味が穏やかでハーブティーとの相性が良かった。



こんな感じで初日のディナーは終了。普段は体験することはない和食とワインのペアリングは、お腹がはちきれそうでしたがとてもいい経験になりました。


あ。どうでもいい話ですが、私、瀑状胃(ばくじょうい)と言って、胃の上部が大きく膨らんでベレー帽のように垂れている形の胃をしています。満腹になるのが早いけど、上部のたまっているものが消化されると空腹感が出てきます。なので、1~2時間後には「もう少し食べられる」「もう少し飲める」という感じになります。この日もしばらくしたら「ちょっと小腹が空いたなぁ」ってなりました。


なので、朝ごはんはしっかりいただきます。


朝ごはんのメニューは、こんな感じでした。


【先付】

ざる豆腐 笹川流れの塩 オリーブオイル

【焼物】

銀鮭こしひかり麹漬け焼 神楽おろし 酢取り茗荷

【向付】

烏賊素麺 いくら 妻彩々

【椀】

県産卵の出汁巻 車海老 銀あん

【煮物】

鴨肉神楽南蛮味噌 旬菜炊き合わせ 【〆】

こしひかりご飯 巻町味噌を使ったお味噌汁

【甘味】

ごとらってヨーグルトとぶどうの花の蜂蜜



朝も豪華です。そして白米が美味しい! そのままで十分美味しいのですが、おかずと合わせると止まらなくなります。和食で朝ごはんは休日にやれば良い方で、食べる機会が少ないです。こうしたしっかりした和食の朝ごはんがいただけるのは旅行ならでは。


ということで1泊目のヴィネスパでした。


次回はワイナリー見学編。初のワイナリー見学は楽しかったし、勉強になりました。更新をお待ちください(頑張って早くアップするぞ)





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